あめんぼだってー

絶滅のはずのニホンジカが山形の雪山に現れたと言うニュースがあった。
割といいニュースのように扱われていたがちょっとちがう。
絶滅したと思われていて再発見されたクニマスのような話ではない。

ニホンジカは日本中にいる。
そしていま増えすぎて各地に被害をもたらしている害獣でもある。

増えている原因はいろいろ言われているが、温暖化で冬に食糧不足や体力の消耗で死ぬ個体が減ったとか、天敵のニホンオオカミがいなくなってからニホンジカを獲物にする動物がいないとか、明治から昭和にかけて乱獲されて一時期数が減ったので保護されていてそれによって増えてきたとか。

絶滅のはずが！　山形の雪山に現れた「幻のニホンジカ」

山形県内では絶滅したと考えられていた「ニホンジカ」が大江町の山中で目撃された。地元の大江町山岳会のメンバーがトレッキング中に偶然遭遇したもので、真冬の“珍客”に山の達人たちもびっくりしている。

ニホンジカを目撃したのは、山岳会のメンバーで大江町職員の庄司光幸さん（３２）。先月２９日、知人と２人で大頭森（だいずもり）山（標高９８４メートル）にトレッキングに出掛けた。正午までに登れるところまで行って引き返す計画を立て、午前９時半に出発したという。

３メートルほど積もった雪をかき分けて沢伝いに歩いていた午前１１時半ごろ、知人が「何かいる」と庄司さんに声をかけてきた。雪崩を気にして上を見ていたが、視線を戻すと大きなお尻が逃げていくのが分かった。

最初は地元でよく見かけるカモシカかと思ったが、足が長く、長い角を持っていたので、「シカがいるわけない」と思いながらもシャッターを切ったという。

知人によると、シカは木の皮を食べていたようで、２人が会話しながら歩いてくるのに気づき、逃げ出したようだ。一瞬見失ったが、白い雪に角が出ているのを発見。「シカも慌てることもなく雪に隠れていたのでしょうか」（庄司さん）。“体隠して角隠さず”であっさり見つかりはしたが、冬場でエサもなく体力も落ちていると考え、深追いはしなかった。

今はあちこちで農作物や山林の鹿による被害が出ていて、害獣として困っている動物だ。
駆除もしているが鹿の増え方に追いついていない。
北海道ではエゾシカの被害が深刻でオオカミの導入の話なんかも出ている。

生息密度が高くなってくれば山が崩壊するかもしれない。
実際にもう生息密度が高くて被害が出ている状態だ。

そんな中で一度いなくなったはずの地域にまで鹿が出てきたと言うのは、当然他の地域で飽和状態になって流れてきたんだろう。
いい話っぽく報道している場合ではないよsankeiさん。